ダムにより造られた人造湖を人と自然との触れ合いの場に、
周辺に生息する鳥、魚、昆虫、植物など保護、増殖する工夫
をしています。                    



 写真-1 飯田ダムと笠間湖
 手のひらのように多くの沢が入り組んだ形状を生かして生態系環境創造事業が進められている。

 ●目的・動機

   茨城県の笠間に多目的ダム(飯田ダム)が、平成2年11月に出来上がり、

   豊かな緑の中に、青々とした湖面が広がっています。

   ダムによって出来上がった笠間湖は、手のひらのように多くの沢が入り組んでおり、

   水深も浅く、沢水も適当にあり、水生生物、小魚が生息するには絶好の場所です。

   ここでは今、生態系環境創造事業として、ダム周辺の環境を出来るだけ保存し、

   生息する動植物、魚類、鳥類を保護、増殖しようと様々な整備を行っています。

 写真-2 営巣崖
水鳥と魚の浅瀬ゾーンにつくられたヤマセミ・カワセミの営巣するための崖。


 写真-3 湿生植物園(右)と階段護岸
やすらぎの水辺ゾーンにつくられたハナショウブなど自生させるための湿生植物園と水辺の 生物観察など自然と触れ合える階段護岸。

 図-1 水鳥と魚の浅瀬、やすらぎの水辺全体図
●具体的な方策
  ダム周辺生態系環境事業の内容は以下のとおりです。
   @ ヤマセミ、カワセミなどの営巣するための崖。
   A トンボ、魚などの生息場所としてのアシ、ヨシ、丸太杭、ワンド及び浮島。
   B トンボやカエル、昆虫などの生息の場として、浅瀬や池、ヨシ原。
   C オオムラサキの生息の場として、エノキ、ハンノキ林。
   D 親水のために、せせらぎ水路や階段水路。
   E やすらぎの水辺として、野鳥の餌、又は散策者のために花、実やショウブ園など草木の
       植栽。
   F 野鳥、水鳥を観察する観察ウォール。
   G 利用者が快適に散策できるように水辺の散策路。
   H 各施設毎に案内板を設置して、目的や概要について解説し、理解してもらう。
   I 東屋、野外卓などを設置して、草地、広場で休息し落ちついてもらう。

●波及効果・留意点
  生態系環境事業は息の長い、地道な努力の積み重ねが必要です。
  生態系が出来上がるには5年、10年、20年とかかるかと思われます。
  管理する人々ばかりでなく地域ぐるみ、利用する人々もそうした認識を持ち、
  育んでいくことが必要でしょう。



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